・その4 〜ドラえもん登場!!〜

●読売新聞・東京版 4月1日(日)より

日本テレビ 春の新番組「大五郎!ようく見るのだ!」

 

東京の読売新聞には旧ドラに関する記事は全然無く、全面広告に「日〈ヨル〉

7時ドラえもん」と書いてあるだけ。毎日新聞だけに番組紹介が載っています。

 

笑いと友情を 

新番組。秘密兵器をあやつるスーパー・ロボットのネコ“ドラえもん”

と何をやってもダメな少年のび太が繰り広げる珍騒動を描く笑いと

友情のギャグアニメーション。現在、雑誌に連載中の藤子不二雄・

原作のマンガのテレビ化で毎回二本ずつ放送する。

 

〜写真無し。普通の図書館で新聞の縮刷版を調べて、内容についてはこの程度しか

分かりません。裏番組はTBSテレビ:アイアンキング(72年10月8日〜73年4月8日)

→へんしん!ポンポコ玉(4月15日〜7月29日)→GO!GO!アイドル(8月5日〜

9月30日)、フジテレビ:マジンガーZ(72年12月3日〜74年9月1日)、

NETテレビ(現テレビ朝日):アップダウンクイズ(63〜85年)

 

 

 


●河北新報 4月1日(日)より 宮城テレビの宣伝広告&テレビ欄(SOTKさん提供)

〜SOTKさん提供の河北新報の新番組広告です。ヘリトンボで大空を散歩、というより地面からちょっとだけ浮いている

のび太たち。旧ドラの宣伝では一番良く見る写真です。地面スレスレに滑空飛行しながらスネるスネ夫(笑)

 

秘密兵器をあやつるロボット猫

[新番組]◇ドラえもん(テレビ岩手 宮城テレビ 山形放送 後七・〇〇)

秘密兵器をあやつるスーパー・ロボット猫“ドラえもん”と、何をやってもダメな

少年“のび太”がくりひろげる珍騒動を描くアニメーション。藤子不二雄原作。

のび太は小学四年生。のびのびとした気性で正義感も強いが、勉強はできず、

運動神経もにぶく、何をやらせてもダメな少年。未来の国にいる、のび太の孫の

孫にあたるセワシがついに見かねて、スーパー・ロボット猫“ドラえもん”を

のび太の所へ送り込んで来る。のび太を立派な人間に鍛え直そうというのだ。

ドラえもんは、人間の言葉をしゃべり、おなかの中に無数の秘密兵器を持っているすごいロボット猫だが、少々おっちょこちょい。

使命感に燃えて、何らかとのび太のめんどうをみるが、結果はいつもズッコケ。

 

〜秘密兵器を操り、スーパー・ロボットで、少々おっちょこちょいでズッコケ(笑)

写真の説明の「ドラえもんは次々と新兵器を」ってのがちょっと恐いです。

ちなみに「秘密兵器」という言い方は新ドラ初期にも一部で使われていました。

左はドラえ本3の「連載三十周年 ドラとぼくらの30年」に載ったカラー写真。

読売新聞や河北新報などで使われたのと同じ写真ですが、出所は分かりません。

 朝日新聞・大阪版にもよみうりテレビの左半分が「子連れ狼」の良く似た広告が

載っていて、そうらオッチョコズッコケドラえもんのお出ましだ〜い!!

藤子不二雄の人気マンガ SFホームコメディ ドラえもんという

あおり文句が付いていました。

 


釧路新聞・4月1日(日)テレビ欄より 「秘密兵器をあやつる猫」(併結特急さん提供)

子供雑誌に連載中の人気マンガのTV化。秘密兵器をあやつるスーパーロボット猫”ドラえもん”と何をやってもダメな少年
”のび太”の凸凹コンビがくり広げる珍騒動をユーモアたっぷりに描いていく笑いと友情のギャグ・アニメーション。
ドラえもんのポケットに詰め込まれた、おせじをいったり悪口を言ったりする「おせじ口紅」「わるくち口紅」、
口喧嘩が驚くほど強くなる「入れ舌」、頭につけるヘリコプター式プロペラ”ヘリトンボ”などSF的な秘密兵器が見どころ。
 
〜ヘリトンボ(今で言うタケコプター)が「ヘリコプター式プロペラ」という呼び名になってます。「十勝毎日新聞」
(毎日新聞社とは無関係)にも「まんが「ドラえもん」登場」の見出しで同じ記事が載っているそうです。

岩手日報・4月1日(日)テレビ欄より 「ロボットのネコが巻き起こす珍騒動」(SOTKさん提供)

 

<新番組>ドラえもん(後七・〇〇)「出た!!ドラえもんの巻」

秘密兵器を操るスーパーロボットネコ・ドラえもんと、何をやってもダメな少年・のび太が繰り広げる珍騒動を

描く、笑いと友情のギャグ・アニメーション。原作は「オバケのQ太郎」でおなじみの藤子不二雄。

新学期早々、のび太は学校に遅刻して、我成先生から大目玉をくらった。おまけに、出題された簡単な

問題も解けず、みんなに笑われたのび太は、もう学校へは行きたくないとママにごね出した。そんなとき、

未来の国から、のび太の孫の孫と名乗るセワシ少年が、ドラえもんというロボットネコを連れてやって来た・・・。

〔未来の世界から来たロボットネコのドラえもん〕(正面を向いて歩くドラえもんの写真)

 

〜第一話のあらすじはどこにも書かれていないと思われていましたが、遂に発掘!のび太の先生の名前まで。

赤旗の記事(毎日新聞とほぼ同じ)によると脚本は新オバQの第1話も書いた山崎晴哉氏だそうです。

 

●岩手県、福島県の場合(岩手:SOTKさん 福島:き〜ぼ〜)

関東地方ではフジテレビのマジンガーZは日本テレビのドラえもんの裏番組ですが、岩手県では「マジンガーZ」が

旧ドラと同じテレビ局の「テレビ岩手」で放送されたため、時間帯が旧ドラとは重ならなかったらしいです。

マジンガーZの時間帯は、毎週月曜日、夕方6時で放送開始は4月2日から。岩手県は当時民放が2局しか有りませんでした。

福島中央テレビの場合、裏は当時フジとTBSとのクロスネットだった福島テレビの「ひらけ!ポンポコ玉」で、フジ系日曜の

アニメは福島テレビで月曜夜に放送していました。当然これらの地方ではドラえもんの視聴率が他よりは高かったはずです。

ちなみに、フジテレビで「マジンガーZ」の次の時間に放送された「山ねずみロッキーチャック」は、岩手県では

「岩手放送テレビ」の毎週月曜日、夕方6時に放送され、「マジンガーZ」の裏番組になってしまっていました。

 

同時期の藤子アニメ:ジャングル黒べえは本来3月2日の放映開始ですが、「テレビ岩手」では日曜日、

11時に放送され、放送開始は1973年4月1日。局と放送開始が旧ドラと同じ所が面白い。

福島県では旧ドラと同じ福島中央テレビで4月16日(月)の午後6時から。

秋田では更に遅れ、7月24日に旧ドラと同じ秋田放送で午後5時半から。

 

参考:開局年一覧 ネット局について 


毎日小学生新聞 4月1日(日)より日本テレビの番組宣伝広告

4月から始まる新番組イイヨ ―――

 

●週刊TVガイド 3月31日号より(mvunitさん提供)

 

春の新番組特集〜こどものページ・

変身ロボットから真理ちゃんまで〜

ロボットが活躍するのは『ロボット刑事』と『ドラえもん』。(中略)

『ドラえもん』は、のび太というだめな男の子を助けに、

未来の国から飛んできたロボットねこ、ドラえもんが魔法をいろいろ使うんだ。

ドラえもんのお腹の中には、秘密兵器がたくさん入っているんだョ。

そのうえ、彼自身も、超能力を持っているんだけど、

おっちょこちょいで、いつも失敗ばかりするんだョ。

いってみれば、ちびっこのみんなに笑ってもらおうというコメディーなんだ。

 

 〜原文はひらがなとカタカナだけで読みにくいので、漢字に直しました。

ロボット刑事とドラえもんとはチグハグなコンビだなあ。左の画像はテレビ欄からで、

記事の内容は毎日新聞とほぼ同じです。飛びながらヘリトンボを突き出すドラえもんと、

全力で走るのび太。小二の第一話(FFランド第1巻、ぴっかぴかコミックス第1巻収録)

にそっくりな場面があります。

●放送ネット一覧

ここに記されているのは日本テレビ・読売テレビ・中京テレビ・福岡放送・山口放送・

テレビ長崎・テレビ熊本・札幌テレビ・青森放送・宮城テレビ・テレビ岩手の11局。

ドラえもんは全国的に日曜の夜7時で放映されたようです。

 

●コラム(2)強敵裏番組・マジンガーZ

  

 

 

 

 

 

(執筆中)

 

その4以降は後日公開します。

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